高校生の時から中田ヤスタカがずっと好きで、曲(メロディー)が良いのはもちろんなんですが、歌詞も好きなんですよね。「都会の人はみんなベルトコンベアーで歩いてるんだよね? オートメイション」(キャンディーキューティー/CAPSULE)とか、「あぁプラスチックだって恋をする マニキュアだって彼の好みの色 だけど上手に選べない会話のワード」(プラスチックガール/CAPSULE)とか、SFっぽい歌詞も、当時の自分にはすごい新鮮でした。
最近だと、「同じように見えるヒューマンよりよっぽど気が合うね ヴァーチャルハート機械じゃない alwaysほらやさしいの」(アンドロイド&/Perfume)とか、久しぶりにゴリゴリなSF歌詞だな~と思いました。
そんな中田ヤスタカ(CAPSULE)は「S.F. sound furniture」(エスエフ・サウンドファニチャー)というまさにSFをタイトルに冠したアルバムを出してるんですが、このアルバムで一番好きなのは、一番SFっぽくない「レトロメモリー」という曲なんですよね……。「さよなら さよなら さあうちにかえろ ありがとう 言葉よりあたたかい気持ち」なんていう歌詞が出てくる直球に優しいヒューマンな(?)曲です。
まぁでもこのノスタルジアな感じが逆にSFっぽくもあり、とは言えそもそも「sound furniture」とはなんなのか、わかってないくせに「SFっぽい」ってどういうことなのか……まったくわからないままずっと聴いてるアルバムです。