あすくん

ask the unknown

冷製な探求

今週のお題「冷たい食べ物」

 

 

なんとなく憧れている食べ物があります。焼きマシュマロ、水あめ、芽ネギのお寿司、ベイクドアラスカ……そして冷製パスタ。冷製パスタは一度食べてみたいなあと思いつつ、どこに行ったら食べられるのか分からなかったので、自分で作ってみました。パスタを茹でたあと氷水で締め、オリーブオイル・しょうゆ・塩・にんにく・黒こしょうを混ぜたソースに絡め、好みのお刺身と和えて魚介風に。けっこうお手軽です。

 

でも本当に憧れている冷製パスタって、フルーツを使ってるやつなんですよね。お洒落な店にしかなさそうなやつです。あれ、どこに行ったら食べられるんですか?

 

フルーツパスタ(?)が食べられるお店は気になるものの、写真のパスタを作るためにカッペリーニを買ってしまったから使わなければ……。

読んだ本・2024年6月

 

01 つまらない住宅地のすべての家/津村記久子
02 リバース/湊かなえ
03 め生える/高瀬隼子
04 封印再度森博嗣
05 幻惑の死と使途森博嗣
06 よくわからないけど、あきらかにすごい人/穂村弘
07 これが生活なのかしらん/小原晩
08 40歳からの「仕事の壁」を越える勝間式思考/勝間和代
09 食べものから学ぶ世界史/平賀緑
10 内臓脂肪を最速で落とす/奥田昌子
11 日本語の大疑問/国立国語研究所

 

もう10年以上前に読んだ『告白』がおもしろすぎて、逆にそれで満足してしまって湊かなえの他の小説をずっと読んでいなかったんですが、変なこだわりを捨てて『リバース』を読んでみました。なるほど、たしかに途中で引っかかりを感じたのですが、それがまさかそんな風につながるとは。驚きもありましたし、単純に主人公の内面を描く小説としてもおもしろかったです。

 

津村記久子の『つまらない住宅地のすべての家』は驚きを提供する小説ではありませんが、なんでもない人達の暮らし、日常が詳細に書かれていて、それでしっかりおもしろいという不思議な話でした。町でまったく知らない人とすれ違うときに時々考える「この人にも人生があるんだよなあ」という感覚が体現されているような小説でした。

 

ノンフィクション系では久しぶりにエッセイを読みました。小原晩の『これが生活なのかしらん』。他にもいろいろエッセイ読みたいなあ。Audible化されてるものが意外と少ない気がする。

ダイエットには向かない着想

今週のお題「上半期ふりかえり」

 

去年の春、久しぶりに体重をはかって驚き、ダイエットをしていました。ダイエットの内容は、特茶を飲む、なるべく階段を使う、1日1万歩歩く、毎日体型を写真で記録する、くらいの舐めた内容だったんですが、夏の健康診断で体重をはかったら、なんと結構減っていました。内心喜んでいたんですが、健診のスタッフの方が「あれ、去年からずいぶん減ってる……」とボソッとつぶやいたのが聞こえてしまい、「え? こんなに体重減るのって異常? もしかして病気?」と急に不安になってきて、自分でダイエットしたくせに「体重 急に減る なぜ」とか「体重減少 ふつうどれくらい」とか調べて焦ってました。

 

なんか不安になったのでダイエットをやめてみたら、またふつうに太りはじめたので、あーよかった、と思ったのですが、全然よくありません。ということで、今年の年始からまたダイエットを再開しました。内容は、去年のメニュー(?)に加えて、体重計を購入し毎日はかって意識づけすることに。こんなものですが、この程度の努力しか続きません。

 

そしてその上半期の成果は……しばらくは体重がまったく変わらなかったのですが、ここ1カ月くらいでぐんと効果が出はじめ、5キロ近く体重を落とすことに成功しました。うれしい。けど、あまりに一気に効果が現れたのでまた不安になってます。このレベルのダイエットで痩せすぎなのではないか、停滞期間があったとはいえ1カ月で5キロ減って大丈夫なのか、とか考えてます。こんな考えのやつ、絶対ダイエット向いてないだろ。

読んだ本・2024年5月

 

今月は1冊1冊のボリュームがそれほどなかったためか、いつもより読了冊数は多くなりました。健保のキャンペーンで毎日歩きまくっていたので、Audibleを聴く時間がたくさんあった、という事情もあります。『運動の神話』を聴きながら、体を動かすことについて考えを巡らせつつ歩いていました。毎日のプランクも約1年ぶりに再開した。ランニングも再開したいと思いつつ……。

 

01 冬期限定ボンボンショコラ事件/米澤穂信
02 春にして君を離れ/アガサ・クリスティ
03 名探偵のはらわた/白井智之
04 笑わない数学者森博嗣
05 詩的私的ジャック森博嗣
06 三十の反撃/ソン・ウォンピョン
07 小説帝銀事件松本清張
08 タイムマシンに乗れないぼくたち/寺地はるな
09 どうしてわたしはあの子じゃないの/寺地はるな
10 ナチュラルボーンチキン/金原ひとみ
11 誰かがこの町で/佐野広実
12 それもまたちいさな光/角田光代
13 悪い夏/染井為人
14 運動の神話 上/ダニエル・E・リーバーマン
15 運動の神話 下/ダニエル・E・リーバーマン
16 ユダヤ人大富豪の教え/本田健
17 BUILD: 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック/トニー・ファデル
18 砂糖の世界史/川北稔
19 発達「障害」でなくなる日/朝日新聞取材班
20 職場の発達障害岩波明

 

ずっと待っていたようで、完結してほしくないという気持ちも抱えていた「小市民シリーズ」の”冬”が出ましたね。シリーズをきれいに締めてくれて、その感謝(?)の気持ちが大きい読後感でした。ストーリーとしては、やっぱり”秋”がいちばん、次に”夏”が好きです。いろいろなことに敏感だった10代のときに読んだ、という補正はあるかもしれませんが、読者自身のバックグラウンドも含めて生じるのが感想だったり評価だったりするなあ、とあらためて思います。

 

森博嗣のS&Mシリーズは、友人が『今はもうない』がいちばん好きだと言っていたので、それを目標に読んで(聴いて)います。今のところの感想は、思っていたより登場人物がしっかり恋愛していてびっくりしている、です。

 

『砂糖の世界史』は砂糖という商品を軸に世界史を解説する、という本なのですが、「岩波ジュニア新書」という入門シリーズの一冊らしく、たしかに大して知識のない自分にとっても読みやすく、でもちゃんと好奇心を満たしてくれるというちょうどいいレベル感の本でした。次に何を読むか、でけっこう悩むので、同シリーズの本をルーチンで月に一冊とか読んでいくのもいいかもしれません。

シャワディブル

今週のお題「防水グッズ」

 

 

Audibleが生活に定着して、侵略されています。はじめは通勤時間とか、家事の時間に聴いていたのですが、だんだん「頭を使わずに手を動かしているだけの時間」には聴いていないともったいないような気がしてきて、入浴中にも聴くようになりました。

 

入浴中に聴くためには防水イヤホンが必要、でもすぐに壊れたらもったいないしあまり高価なものは買いたくない、あとタッチ操作だと水滴で誤操作を起こす可能性があるからクリック操作するタイプがいい、といった条件で探して見つけたのがAnker Soundcore Liberty Neo 2というイヤホンでした。購入して4カ月経ち、ほぼ毎日シャワーを浴びせられ、ときどき浴槽に落とされたりしていますが、元気に働いてくれています。

 

本を聴きながら、だらだら湯船に浸かる生活も悪くない。

読んだ本・2024年4月

 

01 Schoolgirl/九段理江
02 奇岩館の殺人/高野結史
03 ふたりでちょうど200%/町屋良平
04 ウェルテルタウンでやすらかに/西尾維新
05 ぼくらは回収しない/真門浩平
06 牧師館の殺人/アガサ・クリスティ
07 二木先生/夏木志朋
08 冷たい密室と博士たち森博嗣
09 ロングゲーム/ドリー・クラーク
10 複利効果の生活習慣/ダレン・ハーディ
11 複利で伸びる1つの習慣/ジェームズ・クリア
12 習慣を変えれば人生が変わる/マーク・レクラウ
13 自分を鍛える!/ジョン・トッド
14 人工知能は人間を超えるか/松尾豊

 

4月に読んだ本は14冊。なんか習慣化の本をたくさん読んでいました。書かれていることはけっこう似ていて、繰り返し読むことで刷り込まれた感じがします。読んでも行動しなければなにも変わらないんですけど、背筋を伸ばしてくれました。

 

さいきん本紹介をしているYouTuberの動画をよく見ているんですが、たまたまなのかミステリー小説を紹介している人が多くて、気づいたらミステリーばかり読む本リストに入れてしまうので、バランスを取ろうと気をつけています。友人も似たようなことを言っていました。偏ってきちゃうんですよね。4月は高野結史、西尾維新、真門浩平、夏木志朋の小説が初読みで、新鮮な成分を得られた気がします。ただ、ガツンとくるほど面白い本を読んだ!という感覚はあまりなかった月かも……。

読んだ本・2024年3月

 

2024年3月に読んだ本は17冊でした。

01 君が手にするはずだった黄金について/小川哲
02 東京都同情塔/九段理江
03 地雷グリコ/青崎有吾
04 テスカトリポカ/佐藤究
05 嫌いなら呼ぶなよ/綿矢りさ
06 ハンチバック/市川沙央
07 黄色い家/川上未映子
08 彼女は一人で歩くのか?/森博嗣
09 魔法の色を知っているか?/森博嗣
10 火曜クラブ/アガサ・クリスティ
11 歴史学者という病/本郷和人
12 ツンドラモンスーン/森博嗣
13 つぼみ茸ムース/森博嗣
14 THINK AGAIN/アダム・グラント
15 ORIGINALS/アダム・グラント
16 知的生産の技術/梅棹忠夫
17 外資系コンサルの知的生産術/山口周

 

いちばんおもしろかったのは『東京都同情塔』で、シーンが一つ一つかっこよくて、人物の思考・セリフ・行動が自分の好みすぎました。こんな小説を書けることが羨ましい。他の作品も知りたくなって今月(4月)にはさっそく『Schoolgirl』も読みましたが、こちらにもハマってしまいました。

『地雷グリコ』を読んでいて思ったのは、謎は解けたほうがおもしろいのか解けなかったほうがおもしろいのかということで、自分は「あぁーこれ、ちゃんと考えればわかったのに!」とギリギリわからなかった体験をしたい人なんだと自覚しました(そういう意味で、先月読んだ『アリアドネの声』は自分にとって”ちょうどいい”小説だった)。人に薦めて、感想を言い合いたくなった小説です。

今年に入ってから、翻訳ものの自己啓発本をけっこう読んでいるんですが、同調圧力とか、イノベーションへの姿勢とか、学校教育の悪しき点とか、ふつうに欧米も同じようなものですね。人間そうそう違うものでもないなという発見がありました。それぞれの本の主題より、そのことが印象に残っています。

 

写真は東京都同情塔、ではなく、京都府のタワー。