あすくん

ask the unknown

読んだ本・2024年3月

 

2024年3月に読んだ本は17冊でした。

01 君が手にするはずだった黄金について/小川哲
02 東京都同情塔/九段理江
03 地雷グリコ/青崎有吾
04 テスカトリポカ/佐藤究
05 嫌いなら呼ぶなよ/綿矢りさ
06 ハンチバック/市川沙央
07 黄色い家/川上未映子
08 彼女は一人で歩くのか?/森博嗣
09 魔法の色を知っているか?/森博嗣
10 火曜クラブ/アガサ・クリスティ
11 歴史学者という病/本郷和人
12 ツンドラモンスーン/森博嗣
13 つぼみ茸ムース/森博嗣
14 THINK AGAIN/アダム・グラント
15 ORIGINALS/アダム・グラント
16 知的生産の技術/梅棹忠夫
17 外資系コンサルの知的生産術/山口周

 

いちばんおもしろかったのは『東京都同情塔』で、シーンが一つ一つかっこよくて、人物の思考・セリフ・行動が自分の好みすぎました。こんな小説を書けることが羨ましい。他の作品も知りたくなって今月(4月)にはさっそく『Schoolgirl』も読みましたが、こちらにもハマってしまいました。

『地雷グリコ』を読んでいて思ったのは、謎は解けたほうがおもしろいのか解けなかったほうがおもしろいのかということで、自分は「あぁーこれ、ちゃんと考えればわかったのに!」とギリギリわからなかった体験をしたい人なんだと自覚しました(そういう意味で、先月読んだ『アリアドネの声』は自分にとって”ちょうどいい”小説だった)。人に薦めて、感想を言い合いたくなった小説です。

今年に入ってから、翻訳ものの自己啓発本をけっこう読んでいるんですが、同調圧力とか、イノベーションへの姿勢とか、学校教育の悪しき点とか、ふつうに欧米も同じようなものですね。人間そうそう違うものでもないなという発見がありました。それぞれの本の主題より、そのことが印象に残っています。

 

写真は東京都同情塔、ではなく、京都府のタワー。

山食パン、おぐらあん、バター

今週のお題「あんこ」

月に1回くらいコメダ珈琲に行くんですが、モーニングで頼む組み合わせは決まっています。「ホットのミルクコーヒーをお願いします。モーニングは山食パン、おぐらあん、バターで」

 

そもそもあんこが好きなんですが、ふだん食べる機会が全然ないんですよね。故郷の山口県には「巌流焼」と称される白あんのどらやきがあって、好きすぎて幼少期はしょっちゅう親にねだっていました。家族や友人にあんこ嫌いがいるので和菓子はなかなか出番がなく、少しだけ遠い存在。

 

茶店のモーニングであんこを食べられるのはなおさらめずらしい。貴重な供給をありがたく、いただきます。

読んだ本・2024年2月

 

2024年2月に読んだ本は18冊でした。

01 リカバリー・カバヒコ/青山美智子
02 をんごく/北沢陶
03 自由研究には向かない殺人/ホリー・ジャクソン
04 夜明けのすべて/瀬尾まいこ
05 同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬
06 アリアドネの声/井上真偽
07 つぼねのカトリーヌ/森博嗣
08 つぼやきのテリーヌ/森博嗣
09 つぶやきのクリーム/森博嗣
10 最後に手にしたいもの/吉田修一
11 ひとまず上出来/ジェーン・スー
12 さみしい夜にはペンを持て/古賀史健
13 朝イチの「ひとり時間」が人生を変える/キム・ユジン
14 脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術/樺沢紫苑
15 いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学/エルダー・シャフィール
16 目的への抵抗/國分功一郎
17 困難な成熟/内田樹
18 まちがえる脳/櫻井芳雄

 

このうち、14冊がAudibleでした。家事してる時間とか移動時間に聴いているので、2月はそういった時間が多かったんでしょうね。そういえば、けっこう料理をした気がします。『夜明けのすべて』は春巻きを作りながら聴いていて、ちょっと泣きそうになりながら巻いていたのを覚えています。

 

あまりふだん読まないジャンルを読んでみようと思って、海外ミステリとか、新書とか、自己啓発本を読んだ月でもありました。『目的への抵抗』は、『暇と退屈の倫理学』がAudibleになかったので代わりに聴いたんですが、著者の講演をもとにまとめられた本なので聴きやすくてちょうどよかったです。納得できる話も、それはどうなんだと思う話もありましたが、共感できないことにふれたいという気持ちもあったので、そういったことも含めておもしろかったです。

 

いちばんおもしろかった本は『をんごく』です。これもふだん読まないホラー小説を読もうという試みで読み始めたんですが、自分のなかではバディものとして楽しめました。亡くなった妻の話であり、幽霊の話ではあるんですが、これは友情小説だなーと解釈してましたね。さわやかな切なさがある終わり方も好みでした。

 

今朝、YouTubeを見ていたら、Notionで蔵書管理をしている方の動画が出てきて、おもしろそうだなと思ったのでアカウントを作ってみました。まだシステムがぜんぜん分かってないんですが、デフォルトでブックリストがセットされていたので、アレンジして読んだ本の管理リストが作れました(冒頭の画像)。自分で必要な項目を考えてカスタマイズできるのがいいですね。新鮮さを楽しんでいきたい年度末。

読んだ本・2024年1月

今週のお題「習慣にしたいこと・していること」

 

読んだ本の記録をしていきたい、と思いながら、1月に読んだ本のまとめを2月29日に書こうとしています。

 

01 存在のすべてを/塩田武士
02 馬鹿と嘘の弓/森博嗣
03 本心/平野啓一郎
04 走ることについて語る時に僕の語ること/村上春樹
05 読書脳/樺沢紫苑

 

『存在のすべてを』はKindleで、残りはすべてAudibleで読み(聴き)ました。Audibleは移動時間とか家事の時間とか隙間時間にしか聴いてないはずなんですが、生活のなかに隙間時間が溢れていることを知る結果となっています。

 

これだと本当に読んだ本を羅列しただけなんですが、ハードルを低く設定することが習慣化のコツな気がしませんか。

好き好き言ってたらほんとに好きになってくる

今週のお題「最近おいしかったもの」

 

「好きな食べ物なに?」ってけっこう聞かれがちな質問だと思うんですけど、長年あまりちゃんと考えたことがなくて、ずっとその場その場で思いついた食べ物を適当に答えてました。でも、あるとき友人がその質問に「カレー」って答えてて、「あ、その答えいいな」って思ったんですよね。わりとみんな好きだから話が続くし、素朴な答えでいい人みたいに思ってもらえそう(?)だし、実際カレー好きなほうですし。で、それ以降はカレーが好きって言うようにしてたら、どんどん実際以上に好きになってきて、いま大好きです。

 

好き好き言ってたら、どんなカレーが好きなのかとかおすすめのお店はあるのかとか深掘りされて解像度が上がっていくし、逆に周りの人からあのお店のカレー美味しかったよとか今度いっしょに行こうよとか情報が入ってくるようになるので、ハマってきちゃうんだと思います。

 

先日、東京・立川に行く予定があったんですが、お昼ごはんどうしようと考えていたときに、そういえば良いカレー屋さんがあると以前に教えてもらったことを思い出し、行ってみました。「カレー会議室」。スパイスカレー2種盛りで、トマトチキンカレーとイエロー鯖カレーを注文。スパイスがしっかり感じられつつもちゃんと食べやすい仕上がりで、おすすめしたくなる味でした。12種類(たしか)から選べる副菜のカスタマイズも楽しかったです。好き好き言ってみるもんですね。

平日を全身で感じたい

今週のお題「急に休みになったら」

 

 

土日祝が休みの仕事なので、平日休みの価値が高いんですよね。週末はチケットが取りづらい展覧会、いつもは混んでる喫茶店、ちょっと離れた場所にあるお店のランチ、役所、銀行……せっかくだから、平日の恩恵を感じられる場所に行きたくなります。逆に服屋や家電量販店は、平日に行ってしまうとお客が少ないせいで店員にめちゃくちゃ話しかけられてつらい。ある意味で平日を感じられますが、混雑にもメリットがあることを知った例です。これから年度末に向けて有給消化をしていく(予定)なので、平日体感スポットを開拓していきたい。

 

今年は仕事始めが遅かったので、地元に長期間帰省してゆっくりしていました。いつもは年末年始にちょっとだけ滞在してすぐ東京へ戻ってしまうんですが、今年は時間があったので出かける余裕もあり、ずっと行きたいと思っていた水族館に行ってみました。そしたら平日効果に加えて地方効果もあるのか見事にガラガラで、この状況を喜んでいいのか憂いたほうがいいのか悩むレベルでしたね。まあでも自分のペースで魚もキャプションもゆっくり眺められるし、写真も撮りやすいし、休憩スペースも独占できるしで満足のいく体験でした。平日を感じられた年初、良い年になるかもしれません。

手づくり欲

今週のお題「2024年にやりたいこと」

 

 

今年やりたいことは、コピー誌をつくって文学フリマで売ること、です。去年、11月に文学フリマ東京へ行ってきて、商業のラインで流通していない手づくりの文章を読むおもしろさを知りました。それまで見えていなかっただけで、楽しい、考えさせられる、反芻したくなるテキストって世の中にたくさん存在していたんだな、と。

 

同時に自分でも作ってみたい欲が生じ、まずは素材の文章が必要だと考えその日から日記を書いてます。約2か月書き続けているので、これをまとめればおもしろいかどうかは別として、モノ自体は作れそうです。5月の文学フリマ東京での出店は抽選になる可能性が高いようですが……楽しみです。

 

写真は手づくりマカロン。イギリスの料理コンテスト番組「ブリティッシュ・ベイクオフ」に感化されて作りました。ときどき発症する手づくり欲の一種。